花火はいつから始まったの?🎆 夏の夜空のふしぎ
夏の夜空に広がる花火。「これって、いつから始まったの?」と子どもに聞かれたら、答えられますか。じつは日本の花火には、意外な始まりのエピソードがあります。花火大会に行く前に読んでおきたい、夏の夜空のふしぎです🎆
花火のもとは、中国で生まれた火薬
花火のもとになる火薬は、いまから1000年以上前の中国で発明されたと言われています。もともとは武器や、お祝いの合図として使われていました。
それがヨーロッパに伝わり、見せるための「花火」として発展します。イタリアやドイツで、王さまのお祝いを彩る技術として磨かれていきました。
日本ではじめて花火を見たのは、徳川家康?
日本の記録に残る有名なエピソードが、1613年(慶長18年)。イギリスの使者ジョン・セーリスが駿府(いまの静岡)を訪れ、徳川家康の前で花火を披露したというものです。
これが「日本で最初に花火を見た人は家康」と言われる由来です。ただし、それ以前にも火薬を使った見せ物があったという説もあり、はっきりとは決着していません。
隅田川の花火は、じつは「慰霊」から始まった
いま日本最大級の花火大会のひとつ、隅田川花火大会。そのルーツは1733年(享保18年)にさかのぼります。
その前年、日本は大きなききんと疫病に見舞われ、多くの人が亡くなりました。そこで八代将軍・徳川吉宗が、亡くなった人の慰霊と、疫病が去るよう祈るために、隅田川で水神祭を行い、花火を打ち上げたと伝えられています。
「両国川開き」と呼ばれたこの行事が、今日まで続く花火大会の原型です。つまり日本の花火大会には、はじまりから「祈り」の意味が込められていました。
「たまや〜」「かぎや〜」のかけ声のわけ
花火のときの「たまや〜」「かぎや〜」というかけ声。これは江戸時代の2つの花火屋、「玉屋(たまや)」と「鍵屋(かぎや)」の名前です。
両国の花火では、川の上流を玉屋、下流を鍵屋が担当し、どちらの花火がすばらしいかを、観客が声をあげて競わせました。そのときの声が、いまも残っているというわけです。
花火の色は、どうやって作るの?🔬
ここは、理科につながる話です。花火の色は、燃やす金属の種類で決まります。
- 赤:ストロンチウム
- 黄:ナトリウム
- 緑:バリウム
- 青:銅
- 白・銀:マグネシウム、アルミニウム
これは「炎色反応(えんしょくはんのう)」と呼ばれる現象です。中学校の理科で習う内容ですが、「花火の色は金属の色なんだよ」と言うだけで、小学生でも十分におもしろがります。
音が遅れて聞こえるのはなぜ?
光ってから、少し遅れて「ドン」と鳴る。これは光と音の速さの違いです。光は1秒で約30万km進みますが、音は1秒でおよそ340m。
だから「光ってから音までの秒数 × 340m」で、花火までのだいたいの距離がわかります。3秒なら約1km。花火大会で子どもと数えてみると、そのまま自由研究のネタになります。
花火大会で、子どもと話したいこと
- 「この花火は、むかし亡くなった人のために始まったんだよ」
- 「赤い色は、金属を燃やしてるんだって」
- 「光ってから音まで何秒か、数えてみよう」
知識があると、ただ「きれい」で終わらない体験になります。
見たあとは、描いて残す🎨
花火の記憶は、その日のうちに形にすると残ります。黒い画用紙に絵の具で描く、色を回して広げる——手を動かすことで、「あの夜の色」が自分のものになります。
よくある質問
Q. 花火が丸く開くのは日本だけですか?
A. 球状にきれいに開く「割物(わりもの)」は日本の花火の特徴とされ、世界的にも高く評価されています。海外では平面的に開くタイプが多く見られます。
Q. 花火はどれくらいの高さまで上がりますか?
A. 大きさによりますが、10号玉(尺玉)で約330m、開いたときの直径は約320mになります。大会の目玉になる20号玉では、高さ約600mに達するものもあります。
Q. 小さい子は音をこわがります。
A. イヤーマフや耳栓を用意すると安心です。会場から少し離れた場所で見ると、音の圧が和らぎます。初めての年は「遠くから見る」から始めるのがおすすめです。
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