精霊馬(しょうりょううま)ってなに?🥒🍆 きゅうりとなすの意味
お盆のお供えでよく見かける、きゅうりとなすに割りばしを刺した飾り。あれは「精霊馬(しょうりょううま)」と呼ばれます。「なにこれ?」と子どもに聞かれたときのために、意味と作り方をまとめました🥒🍆
精霊馬は、ご先祖さまの「乗りもの」
精霊馬は、お盆に帰ってくるご先祖さまが乗るための、行き帰りの乗りものに見立てた飾りです。割りばしや麻がらを足に見立てて、野菜に刺して作ります。
子どもへの説明は、「遠くから帰ってくるから、乗りものを用意しておくんだよ」で通じます。牛や馬が身近だった時代の発想が、そのまま残っている風習です。
きゅうりは馬、なすは牛
- きゅうりの馬:足が速い馬に乗って、早く帰ってきてほしいという願い
- なすの牛:足のおそい牛に乗って、ゆっくり帰っていってほしいという願い。お供え物をたくさん積んで帰れるように、という意味も
「早く来てね、でも帰るのはゆっくりでいいよ」——会いたい気持ちがそのまま形になった飾りです。子どもに話すと、たいてい「やさしいね」という反応が返ってきます😊
じつは、地域によって意味が逆のことも
全国共通の決まりではありません。地域によっては「行きは牛でゆっくり、帰りは馬で早く」と考えるところもあります。また、そもそも精霊馬を飾らない地域もあります。
「どっちが正しいの?」と聞かれたら、「地域によってちがうんだよ」と答えてあげてください。ひとつの正解を探すより、違いがあること自体に気づくほうが学びになります。
なぜ、きゅうりとなす?
はっきりした由来は残っていませんが、お盆の時期にどこの家庭でも手に入りやすい夏野菜だったから、という説が有力です。特別な材料を用意しなくても、台所にあるもので作れる——そこが長く続いてきた理由でしょう。
形も、きゅうりは細長くて馬に、なすはずんぐりして牛に見立てやすい。理にかなっています。
親子で作ってみよう
用意するもの
- きゅうり 1本、なす 1本
- 割りばし、または麻がら(おがら)
- つまようじ(目をつけるとき)
作り方
- 割りばしを4等分に折る(8本用意します)
- きゅうり・なすの下側に、4本ずつ足を刺す
- 立つように、足の長さをそろえる
- 好みで、つまようじや黒ごまで目をつける
刃物を使わないので、小さなお子さまでも一緒にできます。「馬はどっち?」「なんで早く来てほしいの?」と話しながら作ると、意味も自然に頭に入ります。
飾る場所と、そのあと
お仏壇の前や、盆棚(精霊棚)に置くのが一般的です。飾る向きにも言い伝えがあり、迎えるときは家の内側に、送るときは外側に向けるという地域もあります。
お盆が終わったあとは、以前は川に流したり土に埋めたりしていましたが、いまは白い紙に包んで、自治体のルールに従って処分するご家庭がほとんどです。感謝の気持ちを込めて片づければ、それで十分です。
「意味を知ってから作る」と、行事が変わる
形だけまねると、ただの野菜の工作です。でも「早く会いたいから馬」と知ってから作ると、同じ作業がまったく違うものになります。
行事を子どもに伝えるコツは、手順ではなく理由を先に話すこと。理由がわかると、来年は自分から「作ろう」と言い出します。
作る楽しさは、行事のあとも続く🎨
手を動かして何かを形にする時間は、季節の行事だけのものではありません。夏休みのように時間のある時期は、自分で考えて作る遊びを日常に取り入れる、いい機会でもあります。
よくある質問
Q. 精霊馬は、いつ飾りますか?
A. 一般的には13日(迎え盆)に飾り、16日(送り盆)まで置いておきます。地域によって、迎え用と送り用を作り分けることもあります。
Q. 飾らなくても大丈夫ですか?
A. まったく問題ありません。地域や宗派によっては飾らない習わしもあります。ご家庭やご親族のやり方に合わせてください。
Q. 食べても大丈夫ですか?
A. お供えしたあとの野菜を食べるかどうかは、ご家庭の考え方次第です。夏場は傷みやすいので、衛生面を優先して判断してください。
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