お盆はいつから始まったの?🏮 昔と今で違うお盆のふしぎ
「お盆っていつからあるの?」——長く続いてきた行事ほど、始まりは意外と知られていません。じつはお盆は1400年以上前の記録に登場し、時代とともに中身も変わってきました。この記事では、お盆の歴史と、昔と今の違いを整理します🏮
お盆の正式な名前は「盂蘭盆会(うらぼんえ)」
お盆は、仏教の「盂蘭盆会」という行事が元になっています。この言葉は、古いインドの言葉(サンスクリット語)の「ウランバナ」からきたという説が知られています。
もとになっているのは、お釈迦さまの弟子・目連(もくれん)尊者の物語です。亡くなった母を救いたいと願った目連が、お釈迦さまに教えられたとおりに、多くの僧にお供えをした——その行いが、いまのお盆の供養につながったと伝えられています。
日本の記録に登場するのは、飛鳥時代
日本の書物にお盆らしき行事が現れるのは、7世紀。『日本書紀』には、推古天皇14年(606年)や斉明天皇3年(657年)に、盂蘭盆会にあたる行事が行われたという記述があります。
つまり日本のお盆には、少なくとも1300年以上の歴史があることになります。当時は主に宮中や寺で行われる、格式の高い行事でした。
庶民に広がったのは、江戸時代
お盆が今のように広く家庭で行われるようになったのは、江戸時代と言われています。理由のひとつが、ろうそくが手に入りやすくなったこと。提灯を灯して迎え火・送り火をする形が、一般の家庭にも広まっていきました。
この時期に、盆踊りや帰省の習慣も定着していきます。奉公に出ていた人が実家に帰る「藪入り(やぶいり)」も、お盆の時期にありました。いまの「お盆は帰省」という感覚は、ここに根があります。
お盆の日にちが2つある理由
明治時代に、日本は暦を旧暦から新暦(いまのカレンダー)に切りかえました。このとき、お盆の日にちの扱いが分かれます。
- 7月盆:新暦の日付をそのまま使った地域(東京の一部など)
- 8月盆:ひと月遅らせた地域(全国で最多)
- 旧暦盆:旧暦のまま続けた地域(沖縄・奄美など)
8月にずらした地域が多いのは、農作業の忙しさとの兼ね合いがあったためと言われています。7月中旬は農繁期。ひと月遅らせたほうが、家族が集まりやすかったのです。
昔と今で、変わったこと・変わらないこと
変わったこと
- 迎え火を、火ではなく電気の提灯やLEDで灯す家庭が増えた
- 集合住宅では、玄関先で火をたくのが難しくなった
- 帰省しないかわりに、オンラインで実家とつなぐ家庭も
変わらないこと
- 亡くなった人を思い出し、家族が集まるということ
- 「おかえり」と迎え、「またね」と送るという流れ
形は時代に合わせて変わりますが、根っこにある気持ちは1300年前から同じです。
子どもと話すときのポイント
「1300年前から続いているんだよ」と伝えると、たいていの子は驚きます。そのあとに「じゃあ、そのころの人も同じようにお迎えしてたのかな」と想像をふくらませてあげてください。歴史を年号で覚えるより、ずっと記憶に残ります。
調べる楽しさを、手を動かす体験に変える🔍
「昔のことは、どうしてわかるの?」——この問いは、歴史でも科学でも同じです。残されたもの(書物、道具、化石、地層)から、当時のことを推理していく。それが「調べる」ということ。
おうちで発掘や観察の体験をしてみると、その感覚が体でつかめます。夏休みの自由研究のテーマにもつながります。
よくある質問
Q. お盆は何日間ですか?
A. 一般的には4日間(13日〜16日)です。ただし地域によっては前後に日を足したり、7日から準備を始めたりする習わしもあります。
Q. なぜ会社は8月にお盆休みなのですか?
A. 8月盆の地域がもっとも多く、帰省が集中するためです。法律で定められた祝日ではなく、企業ごとの夏季休暇として設定されています。
Q. 新盆(にいぼん)とは何ですか?
A. 亡くなった方が四十九日を過ぎてから、はじめて迎えるお盆のことです。地域により「初盆(はつぼん)」とも呼び、白い提灯を飾るなど、通常のお盆より丁寧に行う習わしがあります。
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